このところ螢明舎が沢山のメディアに露出しました
新聞、雑誌、はてはTVのぶらり系バラエティー番組まで・・・

消えて無くなりそうな灯火を
日々そっと背中を押してくださるお客様への感謝が絶えません
スタッフ一同、気張って仕事をしてゆきたいと思います・親指!

ライターさんやカメラマンさんとの出会いもありました
世代の違う方からの目線に、驚くやら恐縮するやら
取材とはとても楽しいものですね

時間の経過は、在りようまで違った世界を加味させてくれるんだな~なんて
私の方が逆取材なんて場面も沢山ありました・笑

そして、そんな影響でご来店くださったお客様
谷津店では、谷津遊路商店街にいらっしゃる理由もなかったようなお客様が
(周辺には津田沼やららぽーとなどがあるので・・・)

生鮮3品などとても安いお店が沢山あることを知っていただいたり
美容室やおしゃれな雑貨屋さんがあったり
谷津バラ園の素晴らしさを再認識していただいたり

商店街の一員として、微力ながら貢献できたかな~などと

八幡店では、都内からわざわざご来店され、あまりの近さ便利さに驚かれていたり
いままで乗換えだけで通過していた方々が本八幡に足を止めてくださり
街の面白さについてもずいぶんと拝聴いたしました

とくに様々な飲食店、美容院の多さに驚かれていたり
「住みたい!」なんて方も
面白いのは八幡周辺にお住まいでも八幡の街を利用されてなかった方の多さにびっくり

螢明舎がきっかけに街への好奇心を増幅していただけたら嬉しいです・・・もちろん微力です・汗

コーヒー一杯のイマジネーションが
微笑みとともに頂戴した宝物が沢山ありました。






1970年代ごろシュールレアリスムという奇怪な世界に惹かれた
特に際立っていたサルバトーレ・ダリは奇怪な世界観を緻密な描写力によって
十代の後半、わけの解らない焦燥な日常に強烈な形而を与えてくれた

スペインの北東部、ほとんどフランスとの国境近くにダリが住む別荘はあった
バルセロナから高速道路をぶっ飛ばして3時間ほどかかったのであろうか・・・
地中海を臨むカダケスの入り江

私はとっさに塀を乗り越えて忍び込んでやろうと試みた
壁に手を掛け顔を覗かせた瞬間、まるでライオンほどもあろうかという大きなシェパードが
ニコニコと(・・・かどうかは解らない)ドタドタと、シッポを振りながら塀際まで突進してきた

カダケスの入り江を独占するかのような佇まいは
頭にいくつもの真っ白な卵をひるがえし、まったく人気を感じさせないでいることを除けば
巨匠の終焉の地に相応しい威厳をたたえていた

侵入をあきらめた馬鹿は、そのとき初めてダリのリアリズムと直面したのです
『カダケスの入り江』、そこは心象にある溶けた時計がないだけで
現実の風景として、まったくそのまま、そこにあったのである

私は村上さんの作風をあまり知らない
形而を造形されるのであろう作家としてあまり馴染めずにもいた
そんな氏の作品を何故唐突に手にしたのか・・・そして、ある作品にであってしまった

文中のあるエピソードが・・・
それは心象の風景であるはずの『入り江』がそこにあったように
30年も前の接点でしかない私にとって現実的な風景として迫ってきた

今や村上さんはノーベル賞を取るのではないかと言う世界の巨匠である
けしてそんなことは無い筈であるが、少なくとも私自身への形而として
けして冷静ではいられないエピソードが情景として織り込まれていた

作品中、「記憶は大切」とある。。。
なんでも簡単に忘れてしまう私にとってはあまりに愕然とする形而な世界
冷静ではいられない作品と出会ってしまった。


心謎解色糸、「こころのなぞとけたいろいと」と読みます、鶴屋南北の世話物
若手の公演である、染五郎 、 松 緑、 菊之助、七之助
それはもうご贔屓の叔母様方でごった返しておりました(笑)

オペラも歌舞伎もさほど好んで出かけるほうではなく
楽しみは幕間のシャンペンであったりお酒であったり
まったく不埒なお客でございます

それでも勘三郎だけは大ファンで
浅草歌舞伎に出かけられなかったのは一生の不覚であります
今では死語になりつつあるでしょうが「男の色気」がたまりませんでした

さてさて若手の様子はどんなものなのか・・・
家業をきちっと継いで行く名家のお坊ちゃま達
『男の色気』に磨きをかけるには、最近の社会環境ではちとアゲインストですね

『いずれ』を毎度後悔しながら、愚図な己を納得させるためにも
玉三郎を見逃さないよう心せねばなりません

ほろ酔い加減で歌舞伎座を後にして、久々に銀座のギャラリーをほっつき歩き
付き合ってくれる女房も偉いもんです。

螢明舎のフルーツケーキはとても地味です
『これの何処がフルーツなの?』と言われても仕方がありません
まあ、当店のお菓子はどれもみんな地味なんですけどね・・・

それでもやっぱり地味中の地味!

一度に6個分ぐらいやきます
一週間で、八幡が3つ、谷津が3つ(状況により流動しますが・笑)
ご注文を想定しながら焼き上げます

さらに焼き上げてから3~4日は必ず寝かせます
その間に世話をやいてあげる事がとても重要なんですが
毎日、毎日、「特性の蜜」を塗りこんであげるのです

毎日、毎日です。。。

じつはこんなに時間をかけて、手間をかける仕事は得意中の得意分野!
と言いますか・・・大切なことと考えています
この手間がフルーツケーキの味わいをより深くしてくれるのです

古くからのご常連さんはこの味わいを良くご存知で
「珈琲にフルーツケーキ」と言ったご注文は
「お!やはり良くごぞんじだな~」ということになります

螢明舎の焼き菓子やキッシュなどには機械が入ることはありません
すべて手でコネて折りたたんでまたコネる
力仕事なんです、機械が入るとどうしてもシッカリし過ぎてしまうものですから・・・

おまけに電気を使わないガス釜です
(ひっくり返したり回したり、大変世話が焼けオーブンから離れられません・汗)
そんな労力が、乾燥することなくシットリと優しく焼きあがったお菓子になってくれるのです

こんな焼き物でなければ珈琲に負けちゃうんです

担当のスタッフは大変です

毎日、毎日のことですから。。。




今年もよろしくお願いいたします。

スタッフ一同、ステレオタイプな日常に叛旗を翻しながら
エイジングビーンズの啓蒙に心血を注いでまいりたいと思います

『違いのわかる』お客様
トロリとコクの深いcafe螢明舎の珈琲を
どうぞよろしくお願いいたします。
本来であれば
『本年はお世話になりました・・・来年も・・・』

っと年末のお礼と来年に向けてのごあいさつが基本でしょうが
創業以来年末年始に休んだことがありません・・・

従って、平常どうり『お店は開いております』ということになってしまいます(笑)

cafe螢明舎を支えてくださっている皆様
2013年、ありがとうございました
スタッフ一同、2014年も頑張ります!!
お引き立てのほど何卒よろしくお願いします。
螢明舎のコーヒーはなぜトロリとした舌触りなのでしょう・・・

コーヒーの旨味の成分については未解明な部分が殆どです
しかし、オールドビーンズを生業としてきた身として
知りうる事をお話させてください

皆さんよくご存知のカフェインは生豆(ニュークロップ)に多く含まれます
刺激のお好きな方はニュークロップの焙煎を浅くしてあげれば
揮発性の成分やカフェインの確りした刺激の強いコーヒーを楽しめるでしょう

カフェインの刺激を後退させる為
深い焙煎を求めてゆくとカフェインは炭化してゆきますが
同時に最近注目されているポリフェノールも失われてゆきます

ポリフェノールは高温高熱に弱いのです

ニュークロップをエイジングする大きな理由は
この水分に多く含まれるカフェインを後退させることであり
同時に成分の凝縮を図ることなんです

焙煎は強い熱を用いなくても深く焼ことができ
それによって残存のカフェインを炭化させうまみの凝縮したポリフェノールの
分解を避けることができるのです

焙煎職人によると
この時「豆が自ら焼き進んでゆかないように冷やす作業がとても大事であり
さらに焼き上がった豆を『落ち着かせる時間の経過』が必要である」とのこと

ポリフェノールの分解を避けながら
その含有量を減らさない工夫が経験値の領域として語ってくれます

さて、この手間、隙、愛情のこもったオールドビーンズを
必ず2度コーヒーミルにかけてあげます

一度大きく粉砕することで「大変悪い味」をもたらす
残存のシルバースキンを取り除いてあげるのです
2度目の粉砕により多くの断面を持ったコーヒーの粉が誕生いたします

そして、いよいよネルドリップを用いるのですが

この『ネルドリップ』、湯持ちが良く
温度の低い(80℃の後半ぐらい)少量のお湯を注いであげることでも
粉の膨張を促すことができるのです

たわわに膨らんだコーヒーは、さらに低い温度のお湯を注入しても
濃厚な成分をドロっと抽出させてゆくのです

これがまさにポリフェノールの塊!!

さらに抽出中のネルの中ではアクや雑味をもたらす成分が上部に上がり
紙やその他の器具のように化学成分が溶け出し混入することがありませんゆえ
純度の高いコーヒーポリフェノールたっぷりの抽出液となります

ご存知のようにポリフェノールは抗酸化物質
酸素に触れることによるコーヒーの成分の劣化を防ぎます
それどころか、純度の高いコーヒー抽出液の成分がポリフェノールに取り込まれる

この工程が専用ポットで寝かせ落ち着かせるデキャンタージュなのです

静かに安定したポリフェノールに守られたコーヒーの成分は
濃厚で奥の深い香りをたたえた抽出液となるのです


トロリとした舌触り、コクの深い螢明舎のブレンドなのです。


谷津店店長の鈴木が一生懸命更新してくれています
皆様どうぞ応援してあげてください。

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恥ずかしながら・・・
約束の時間に3時間も遅れてきて少々ムカついており
そんな写り方になっちゃいました(涙

でも取材そのものはたのしかったです
翔太君もナイスガイ、クラッシックからクロスオーバーしている知里ちゃんも可愛らしい女性でした

どうでしょ
螢明舎の世界はお伝えすることが出来ましたでしょうか。。。

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monoマガジン社によるサエキケンゾウさんの取材がありました
サエキさんのご指名があったそうで大変うれしいことである

当日、私は1ヶ月も前よりの先約があり、残念ながら立ち会うことができなかったのですが
サエキさんは珈琲へのイマジネーションを熱く語られていたそうです
(内容は是非monoマガジンをご購読くださいね・笑)

じつはサエキさん、星野道夫さんと同じくらい八幡店創業時よりの古いお客様のお一人
もちろんサエキさんと星野さんが遭遇し、言葉を交わされることもしばしばでした

カウンターの右端と左端のお二人
或る意味真逆の存在感でしたが、そこは珈琲のなせる業です
地元、市川市八幡を愛する気持ちと共に話題に花が咲いていたのではと記憶しています

星野さんは他界され、私のコンパスは針がとんだままですが
サエキさんも「星野さんを失った」と感じていらっしゃるお一人ではないでしょうか

あれから何十年、何も変わらず時間の止まった螢明舎です。

サエキケンゾウさん、いつもありがとうございます。