「絵描きは生活をやらなければいけません」 師の言葉を反芻し公募団体に所属しながら 絵描きとしての人生を模索しておりました この「生活」とは画業を継続するため収入を確保することを意味します 絵を描くことは「仕事」と言うことになります 年に4回の展覧会(上野東京都美術館や銀座のギャラリー)を中心に アルバイトやら絵画教室などで生計をたて まったく暗中模索の毎日でした
そんな折、京成谷津遊園の閉園が決定し、園につづく商店街での暮らし、 家業が成り立たなくなってしまったのです 時折お金の無心をしていた私にとっても大問題(笑)
私は、家長である母を説得し「喫茶店」の経営を考えたのです 「3年も辛抱すればアトリエにもどれるだろう…」 そんな稚拙な出発点でした
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