サンフランシスコでの展覧会と休筆の決心②

前回は「遊びの話」ではなく、シリアスになってしまいましたね、ごめんなさい
30年もやってるといろんな事が沢山起こります、とくにこの10年は難しい
なんと言っても個人という顔が見えなくなってますからね

閉塞した日本、未来の見えない日常は人を不安に駆り立てるのでしょうか

螢明舎は遊びの空間です
「心の闇」を払拭するためにも螢明舎の美味しいコーヒーとお菓子をどうぞ!!(笑)

さて、さて。。。

仕事の話はきりが無いので「遊びの話」に帰ります(笑)

サンフランシスコでしたね
ゲイの町サンフラン、とても素敵な街並みは港町独特の情緒があります
デンジャラスゾーンもかなりあり、魅力的なスポットもそんな場所にあったと思います
(この辺のお話はちょっとヤバイのスルーしておきます・笑)

レセプションもひと段落、わりと落ち着いた何日が過ぎたのですが
美術的、芸術的進展、成果はあまり感じないまま「こんなもんかな」といった雰囲気でした(笑)

退屈になりかけた或る日
レセプションで紹介されたお金持ちの家に下宿することに成ったのです
レジデンスクラブにはウンザリしていたので、「ま、いいか・・・」と軽い乗りでした

そしてこのことが、大変な変化、魅力的な毎日をプレゼントしてくれる事になるのです

ふふ・・・男性の家ではありませんよ(笑)インド人、女性、しかも弁護士だそうです
旦那さんはシカゴ大学の教授だそうで、サンフランシスコから地下鉄に乗って30分ほどの
「バークレー!」そうあの「卒業」の舞台になった「バークレー」です!!

「卒業」は、お若い方はご存じ無いかも知れませんが60年代、アメリカン・ニューシネマ
と言われた頃の名画です、バークレーの町が舞台の青春映画、静かな日常と思春期の葛藤が
テーマでしょうか、大人への旅立ちは果たして・・・

バークレーの住宅街は山の中腹にあり(んー!映画のままだ!)
その弁護士殿の家も、1階の入り口が2階でした、木造。。。ますます「卒業」です!
周辺は木々が一杯で、素敵!と言いたい所ですが、少しおんぼろです(笑)

私は2階(3階?)の30㎡はあるような部屋を借りることに成ったのですが
その部屋からからの眺望が、信じられないほどの絶景なんです!

テラスに出ると、目の前に広がるサンフラン・ベイエリアの大パノラマ!
左にベイブリッジ、正面にはサンフランのダウンタウンと監獄島
その向こうはゴールデンゲート・ブリッジからサウサリートの町並まで

夜景の美しさはゆうに及ばず、茜どきの美しさは涙が出るほどでした

1階(2階?)のリビングは自由に使ってよいとの事、台所も冷蔵庫もOKでした
リビングの暖炉の上にはガンディー首相と握手をしている写真が飾ってあり
本棚には日本文学などもありました(MISHIMAとかKAWABATAとかです)

かなりの生活レベルなのではと想像はできるのですが
全体としては、かなり質素、相当な質素、テレビなどは「これ真空管?」と見まごう旧式です
ガレージのルノーのセダンなんて底が抜けそうなオンボロ車でした(笑)

しかし、大学生という白人とハーフの娘さんが美しくて・・・
よく1階のテラスの長椅子で読書をしているんですが、いつも水着、これは参りました
ま、こんな話はスルーしておきましょうね(笑)

こうして、毎日バークレーから地下鉄に乗ってギャラリーまで通勤する日常が始まりました
途中、オークランドというこれまたヤバそうな町(駅には必ず厳ついポリスが立ってました)
を通過するのですが、犯罪の国にいるんだな~という緊張感は新鮮でもありました。

もうちょっとつづく。。。

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