螢明舎の、急な階段をえっちらおっちら
杖を頼りにお見えになる客様
白髪に刺繍のお帽子が何時もながらとてもお洒落な佇まいです
杖を頼りにお見えになる客様
白髪に刺繍のお帽子が何時もながらとてもお洒落な佇まいです
「美味しいコーヒーくださいな」
やわらかな微笑みのお声は力強く
窓の外を眺めながら静かにケア・ブレンドを嗜まれる風情が
深く深く人生を醸し出され、とても素敵です
集中していた近くのPCかちゃかちゃ勉強女子の手が止まり
それまで傍らでお邪魔そうであったコーヒーカップを掌で包み込むように
背もたれに「ふぅ~・・・」とひとくち
お互いに視線を感じたのかかるく会釈をされていました
情緒が世代を超えてゆく瞬間
「珈琲屋を営むってこういう事なのかもな~」
なんて思えたひとときでした。