星野直子さんが届けてくれた作品
一頭のグリズリーがこちらを見詰ている
一頭のグリズリーがこちらを見詰ている
「直子さん、これは星野さんだ。。。」
私は言葉を失い鳥肌がたってしまった
こみ上げるものをコントロールできない・・・
18年前、カムチャッカに向かう星野さんの背中に声をかけた
「いってらっしゃい、気をつけてね!」
私は、この旅が最後の旅になってしまうのをどこかで知っていた
そして私の時間も停止した
夕日なのだろうか・・・精悍なグリズリーは眩しそうにこちらを気にかけている
あの日、振り返ってニヤリとした星野さんである
「星野さんおかえんなさい!!」
18年の空白、私の中の何かが溶けていった。